パーティクルカウンタ

空気の清浄度、確認していますか?

食品や医薬品製造は目に見えない小さな塵や微生物の増殖が品質に影響を及ぼすことがあります。
そのためクリーンルームの様なHEPAフィルタ等を空調に設置した空気清浄度が管理された部屋が必要になります。
そのクリーンルームの空気清浄度が維持されているか・汚染が発生していないかを把握するためには、空気中の微粒子濃度を測定する必要があり、規格やガイドラインではパーティクルカウンタによる空気中の微粒子測定が求められています。
※パーティクルカウンタについての原理の詳細はこちら

パーティクルカウンタの有効性

浮遊微粒子は、いつまでも浮遊しているわけではなく、何かに付着しようとします。一旦付着した微粒子の再飛散(剥離)は、一般に小さいほど困難で洗浄などの工程が必要となります。
浮遊微粒子を付着させないためには、粒子を浮遊させないことが必要です。目視できない、予測が難しいからこそ、浮遊微粒子の大きさ、数を測定し管理を行なうことが重要です。
パーティクルカウンタは目に見えない浮遊微粒子を1個からカウントすることが可能です。機種もさまざまで、用途に応じて測定対象とする粒子径・試料吸引流量など仕様を選ぶことが可能です。
測定可能な粒子径は0.1μm~25μm程度で、流量は2.83L/min・28.3L/min・50L/min・100L/minなどのタイプが存在します。現在では、浮遊微粒子と同時に浮遊微生物もリアルタイムで測定可能なバイオパーティクルカウンタという測定器も存在します。
※バイオパーティクルカウンタ詳細はこちら

用途

パーティクルカウンタは主にクリーンルーム(HEPAフィルタ等を空調に設置した空気清浄度が管理された部屋)の空気清浄度の測定に使用されます。
クリーンルームは清浄度のレベルによってISO規格でクラス分けされており、利用する用途によって設定する清浄度クラスが異なります。
ISO 14644-1が清浄度評価方法を含めて唯一の国際規格となっています。
※ ISO 14644-1の詳細はこちら 

クリーンルームを規格通り運用する上でパーティクルカウンタで清浄度クラス分類や常時モニタリングを実施することが必要になります。
食品製造や医薬品製造、再生医療、半導体製造などの分野で幅広く利用されています。

規格

上記で記載しているクリーンルームの空気清浄度規格ISO 14644-1以外にパーティクルカウンタに関する規格がISO 21501-4及びJIS B 9921です。この規格は光散乱式気中粒子計数器の校正方法及び検証方法について記載されています。
これらの規格の目的は「パーティクルカウンタによる測定結果の不正確さや、器差による測定結果の違いを最小限に抑えるために,パーティクルカウンタの校正手順と検証方法を提供すること」となっています。
この規格はパーティクルカウンタの最低性能基準を設定し、性能の校正と検証のための方法を定義している為、この規格に準拠し校正・調整されているパーティクルカウンタは利用する上での最低限の性能及び校正基準を満たしていることになります。
※ ISO 21501-4の詳細はこちら

製品一覧