培地調製不要、高精度な検査を簡便に！
微生物検査は培養検査で行う事が求められます。これに用いられる寒天平板培地は高温滅菌した寒天培地をシャーレに流して固める等多くの労力が必要なばかり出なく、生育した微生物が周囲に飛び散るリスクもあるなど、大変扱いにくいものでした。乾式簡易培地は、事前の培地調製が不要で、いつでも、誰でも、簡単に、省スペースで、安全に微生物検査を行う事の出来るツールです。 これまで作業スペースや人材確保の課題から諦めていた現場検査が可能になります。
乾式培地
食品の微生物検査とは
食品の微生物検査とは、食品事業者が食品の安全性を確認するために、食中毒を引き起こす微生物の有無や衛生状態の確認のために菌数を調べるものです。食品事業者は原材料の調達、製造、輸送、保管といったフードチェーン全体で食品の安全性を確保し、確認する必要があります。
微生物検査の検査方法
微生物検査を実施する方法は、大きく二つの方法があります。寒天培地を用いた検査方法と迅速・簡便に検査できる乾式簡易培地を用いた検査方法です。寒天培地を用いた検査方法は古くから使用されていますが、粉末状の培地を滅菌希釈水に溶かし、それをシャーレに流し込んで固める必要があるため、事前準備に時間がかかります。他にも、寒天培地は作業が煩雑で気を付けなければならないことが多いため、正しく検査を行うためには多くの知識と経験が必要です。昨今はこのような寒天培地の課題を解決し、より迅速で簡便に検査結果が出せる以下のような乾式簡易培地が多く使用されています。
乾式簡易培地の3つのメリット
① 事前の培地調製が不要でパッケージを開ければすぐに使える② 寒天培地での実施に比べて必要な器具や機器が少なく、培養スペースやゴミも削減できる③ 接種操作が簡単で判定も容易なので、効率的に検査が実施できる
